呑んで呑んで呑んで(酒が)回って回って回ってまわーる

仕事にあんまりにも行きたくない為に、脳が偽装工作始めちゃったの。

スマホのアラーム鳴る
アラーム名【出勤日起きろ】5:30
ここで起きれば朝の用意なんて鼻くそほじりながらでも余裕なんですけども、まぁ止めます安定の二度寝です。
そこはほら毎日やってるし、朝御飯を詰め込む時間が若干なくなるっつーペナルティでもないような結果しか来ないので。ええ。
6:00。
ここがですねー、最終ラインなんですよ。
カンナがタイムカードを規定時間で切れるかどうかってここで決まってくるんです。
五分前にアラームガンガン鳴るわけですよ。
最終とか、起きなきゃ死ぬとか、皆勤手当解消とか恐ろしいアラーム名がガンガンスマホの画面に表示されるわけですよ。
今日のあたしは一味違った。
電源ごと落とした。ここで電源off。
したら、母が、齢60になる母が階下から呼んでる声が聞こえるんです。
「もう、時間過ぎてるよー。遅れるわよー。」
って。いやあ有難い。親の存在は偉大だ。
そんな偉大な親に、あたしは布団の中から言い返す。

「今日休みだっつーの」

のって言い切ったあたりで我に帰りました。
何を言ったんだあたしは。
有給でも日曜でもシフト休でもないただの平日に休みだっつーのって頭おかしい。

「ゴメン嘘。今日出勤。ありがと母さん。おはよ。」

ワンピースババッと着て、コート羽織って家を出た。寝癖はバス停までの距離で髪結ってなかったことにし、目ヤニ等はギャツビーの洗顔シートでなかったことにした。

ってゆう事のあらましをあーちゃんと1課のおっちゃんに話したら、寝ぼけじゃなく、仕事に行きたくない病だと確定されましたん。いや、確かに行きたくなかったよ。
今日見学ーつって学生来る日だし、正直来たくなかったよ。
それに、昨日時間オーバーしかかって5から反対6までの大きな11本Brってゆうケース繰り越ししてしまったり、時間オーバーしかかってたせいで掃除してないからカンナの机周りがカオスな状況だったりでね。
帰ってる時から明日やだなーとは思ってた。
うん。思ってたよ。
休みたいとか思ってた。
正直に言おう。起きたらノロウィルスとかインフルとかちょーーーーー期待してた。
期待してたんだけどさ、なぜか、休みって脳内変換起こしてておったまげ。

夜の頑張り用のエナジードリンクを冷蔵庫から引っ張り出して、朝から一本飲み干した。
ヤル気出ないし眠いもんは眠い。
んで、やるやん。いつもよりだいぶケース少ないからヤル気なくても大丈夫だったんだわさ。
休み時間にね12:30ですよ。狙いすましたように【お昼にしよー】の声に被せたかのようにスマホ鳴りまして。
地元の友人えーちんなわけです。

-おっすおす。どした珍しい。今週末飲みとか?

軽快に出たは良いんだけど、えーちんのトーンがめっちゃ低い

「カンナぁ、Sがさぁ…彼氏出来たってよ。」

Sもえーちんも高校以来の友人である。
えーちんは喪女で処女。Sもだった。
彼氏がいるってだけでビッチと罵られ、クリスマスや初詣、バレンタインやらまー恋人のイベントと言われるようなところは直近の日曜か当日に飲み会開いて、騒いでたんですよ。3人で。
衝撃。
ここにきてのSの裏切りは衝撃である。

-これっていつもの逆であたしがSを言葉の暴力にさらして良いんでしょ?今週末に集まろうよ。

「あのな、冷静に聞けよ。あいつ一回はオッケーしたんだよ。土曜の夜集まるって。けどなデートだからパスってキャンセル……。」

カンナは一回も、デートでキャンセルとか無い。友達無くすし、いや先着順じゃねえの?え?ってかS、お前ぇ………

なんかショッキングすぎて、なんか…
仕事辞めたい。
学生の見学ではカンナはひたすら黙々と仕事をする熱心な従業員を装いましたけど、確実にブロークンハート。
止めの一言はあーちゃんに頂きました。
「傷心の方がカンさん静かですね。鼻水以外。」

この子さ、ザックリ持ってくよねライフポイント。
なんならヘッドショット正確に決めてくる。
いや鼻水サイレンサーつけたら、机鼻水まみれになるけどさ、いいんですかね。

早く土曜になってほしい。
魔女裁判て名の宴がね、欠席裁判だけど開かれっから。乞うご期待。